The 42 Of Spaghetti

メモを交えて所有物を淡々と記録するログ

富士通:scansnap S1500M

FUJITSU ScanSnap S1500M Mac専用 Acrobat 9 Pro標準添付 FI-S1500M-A

FUJITSU ScanSnap S1500M Mac専用 Acrobat 9 Pro標準添付 FI-S1500M-A

自炊ブームのころ、まさに自炊するために買ったものです。手持ちの本ををいくつかレンタルスペースでバラしてスキャンしてタブレットで確認し、こういう媒体で本を読むことにあまり抵抗がないことがわかったので、本格的に電子書籍への移行を考えて購入したのでした。

当時家にある本棚は背の高い大きめのものが全部で4つ。
本の総数が大体3,000〜4,000冊くらいだったと思います。これを全部自炊するには労力がかかりすぎるし、当時の自炊代行にしても全部の本を代行依頼するのも金額が掛かり過ぎるので、地元の市の図書館にあるものや、多分もう読まないだろうなあと思うエログロ漫画、もう読まなそうな難しい本を売却・譲渡しました。そうすると手元に萌え漫画とラノベばかりが残りまして、現在のぼくの電子本棚は萌えが多くを占めるようになりました。いくつか見栄えのするものも入れておきましたが、しょせんは虚しい虚栄心、かなしいことにお飾りなのです。

書類を整理するのにも役立つよ

もうひとつの効用として、これもよく言われることですが、書類を一気に電子化できるのは地味に大きいです。最近は一定の期間しか使わないもの/読めればよいものなどはiPhoneで写真を撮って(ドキュメント認識アプリならぱっと撮影しても綺麗に保存できますね)済ますことが多いのですが、ページ数が多いものもあったりするので、そういうものには使えます。

ちなみに、一部自炊しているので管理を一箇所で揃えたいなどの理由から、漫画は割りと紙で買うことも多いです。しかしそうしたことが無くなると、家の自炊はほぼ終わっているために、この機器は必要なくなってくるのかもしれません。

性能について

スキャンし易さと画質のバランスは当時画期的でした。いまだと新しい機種が出ていて、そちらはもっと優れているのでしょうか。特に大きな不満もないので、まだまだ十分実用に耐えます。
これの型番はS1500Mでmac専用という触れ込みなのですが、ハード的にmac専用なのではなくて、単に付属のacrobat readerがmac版ということだけみたいです。僕は購入して早々に付属のソフトが入ったCDを無くしてしまい、またあまりacrobatを使うこともないので、S1500Mを購入した意味が殆どありませんでした。

まだ自炊してないいくつかのものにふんぎりを付けたい

まだ裁断されていないほんがいくつかあります。
特に画集・写真集は紙が厚いとか、スキャンすると色が変わるのが気になるとかで、バラすことになかなかふんぎりがつかないのです。しかしたとえば万例の写真集とか、僕はそらくここ何年も目を通してないし、調べるときにはググってしまうのですから、やっぱり僕には必要ない、と、欲しい人に挙げたり売ったりしてほぼなくなっているのですが、まだけっこう未練のあるものも含め手元に数冊ありましたので、ここで気持ちを整理しようとメモしておきます。

というわけで、以下たっぷりと気持ち柄悪い自己語りです。

マイクロポップの時代:夏への扉

マイクロポップの時代:夏への扉

ちょっと遠いんですが、がんばって水戸行ったときの。納豆チョコみたいなものをおみやげで買ったのを覚えています。
この中に記載されている作家さんでけっこう好きな方もいるんですが、そういえばあまり見なくなったなあ(というより、僕が近年殆ど美術に触れていない)ということで処分をためらう。しかし、その方の名前をオボイだしたのは今この本を見た時というていたらく。これは自炊しようと思います。

Lady by Mapplethorpe

Lady by Mapplethorpe

メイプルソープといえば花とかエロティックな写真ということになるのかな?あまり詳しくは知りませんが、僕はLisaの写真を撮っているものがけっこうしっくりときます。Lisaのボディって(古代ローマ)彫刻的だなあとか、彫刻をよく知らないのに思います。今確認したら、そもそもローマ彫刻的ってあいまいすぎんだろッて思いましたが、何に対して曖昧なのかがもうわからないのです。ということで、これもさっさと自炊をするのですが、このscansnapではなく、今度友人宅のフラットペットスキャナで撮ってこようかと思います。

Weegee: Naked New York

Weegee: Naked New York

これは多分青春の記念碑的な意味合いで撮ってあるんでしょうね。しかし、持っていたことすら覚えてなかったです。
90's初頭、ぼくは思春期だったのですが、そのころ丁度布施英利から端を発する死体ブームとかユリイカの悪趣味大全みたいなものにかなりの影響を受け、自身の完成の方向性が決まってしまった気がします。この方向性には大きく二通り合って、ひとつはアート方面。系譜に連なるとは言いがたいのですが、例えばマシュー・バーニーのクレマスターシリーズとか、先のメイプルソープとか、アウトサイダーだとゾンネンシュターンやヘンリー・ダーガーとかがぱっと思い付きます。他方はサブカルで、地とコトで言うと別冊宝島的なもの。20代の人にはつたわらない表現ですみませんが、なんかそういうシーンとかがあった/あるんですよ。で、御多分にもれずぼくもそういうのに影響を受けたりして、その結果ぼくはNirvanaもOasisもradioheadもタイムリーに訊いておらず、ロキノン系と呼ばれるあのシーンをなんとなく小馬鹿にしていたい痛さがあります。この本は、そういう痛さがそれでも少し減っていったものの象徴になっていると思います。そういうわけで、僕はなんかロキノンでもサブカルでもなく、別のもっと面倒くさい何かをこじらせたままおっさんになってしまっているのだなあ、とこの本をめくって思いました。これは友達にあげます。

Mark Rothko: 1903-1970: Pictures As Drama (Taschen 25th Anniversary Special Edition)

Mark Rothko: 1903-1970: Pictures As Drama (Taschen 25th Anniversary Special Edition)

手元の本を見て思いましたが、ロスコって大きな空間でみてみないとあんまり感動がないですね。少なくとも僕はそうみたいです。資料的な側面はネットを検索すればすぐ出てくるので、手元になくても良いかなあ。これはほしがってた友人がいた気がするので、コンタクトを取ってみよう。

大竹伸朗 全景 1955-2006

大竹伸朗 全景 1955-2006

でかい!
圧倒的資料感ということと、何日も楽しめる回顧展のボリュームと感動をとっておこうということで購入し、そのまま感情も思い出もパッキングしてホコリをかぶっているという状態でした。僕は物書きや作家ではないので、資料としてこういうものが必要とはならないし、そもそも購入してしまうと満足する「保存用」という満足は日常において殆どその恩恵を感じることはできないので辞めようというのが自炊のコンセプトの一つでもあるので、こちらは知り合いで引く手はあるので、譲渡してしまうか、それとも自分でもっておこうかな。

あ、でも大竹伸朗はまだ好きでした。最近の活動は知らないけど。ファッション的に消費されることも多いですが、当時の僕も御多分にもれずファッション的に消費していたので、特に何も言うことはありません。とはいえ、現代思想タームを用いて表現できないと「正しい観客」になれない、というのも閉塞的だし、大竹伸朗をみると、「おおすげえ」という圧倒的に物量的な感想と、そのジャンク/ノイズのファッション的消費性と、あまりわからない現代思想的タームの消費的格差について表現できないことに、なんとなく微妙な座りのわるさを覚えます。

ハンス・ベルメール 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕 (シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目)

ハンス・ベルメール 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕 (シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目)

マイ青春その2。耽美なのかジャンクなのかはっきりしろってところですが、ベルメールも相当好きで(ただ、他の球体関節人形やゴシック文化にはほとんど興味をもつことがありませんでした)たぶん耽美でジャンクなのでしょう。別にベルメールの写真集が入手困難になることは無いと思うのですが、切断する気にも慣れなかったようですね。そのくせここ何年も開いてないのだから、保管し忘れることで安心するってリスみたいですね。これは自炊してしまおう。


2012/02 / 富士通 / Scansnap 1500M / - / - / 2012