The 42 Of Spaghetti

メモを交えて所有物を淡々と記録するログ

Alexander Olch:ウールのタイ

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ジャケットを殆ど着ない僕にはけっこう分不相応なタイです。
これは友達からもらったものになります。

せっかくなので、たまにシャツ+アウターの時に合わせています。材質は良いみたいで、特に手触りがなかなかです。縫いはちょっとゆるい気がしますが、丁寧ではありそうなので、それは個体差なのかな。

ネクタイにほぼ無頓着な僕は必要な場合に「一応ネクタイの形をしている無地の何か」を適当にウィンザーノットで巻く、くらいしかしてなかったのですが、「わりと良いものなんで、ちょっとつけてみてくださいよ」と戴いたこのタイ。せっかくだからと、結び方やスーツ自体の歴史経緯なんかを軽く調べてみました。

当たり前ですが、とても長く深いコンテキストがあり、それはけっこう色々な必然性とか偶然とか経済とかに結びついていて、「スーツ」という括りで終わらしてしまうのはちょっともったいなかったりします。

あたりまえなんだけど、単に視覚上のデザインとして以外の情報を持っていたほうが、色々な捉えかたをすることが出来て楽しみが増す、ということを思い知ると、そうした背後のコンテンツのボリュームには圧倒されます。ということで、被服史の勉強は全然進んでおりませんが、歴史を学ぶということで面白くなる、と感じるのは僕が年をとったからなのかもしれないにせよ、やっぱり興味深いのでした。

ところでオロチのタイの話を全然していませんが、それはもちろん、ネクタイ自体に語れることを僕は持たないので、こうしてごまかしているわけなのです。

一応メモ程度のブランド経歴を調べてみると、「ハーバードを出て映画監督になり、その映画に関わった人たちにあげるためにタイを作ったものが評判を呼んで、自身の名前を冠したタイブランドをたちあげるようにまでなった」とのことで、「タイを手作りしてプレゼントする」という発想がなかなか素敵に感じられます。

話を壮大にそらしますが、IoTの時代、「なければ作ってみよう」というのはわりと身近なことになってきているので、これからは品質やデザイン、付加価値を確保してくれていたブランドが、家内制手工業になっても(ネットのお陰で)それなりにブランドを保てていくのかもしれません。ミンネイイチクリーマみたいに、その萌芽はもう既にあるので、例えばバッグを買うときに、お店にいくのと同じくらいの感覚で誰かに頼むっていう選択肢が広がるのかなあと夢想したりしなかったりしています。


Alexander Olch / ウールのタイ / Wool / 85 x 6 (cm) / 2011

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